何が変わる?エラッタされるライコウに学ぶ~対象を取る効果・対象取らない効果~

2017年3月25日に発売される「スターターデッキ2017」に再録される《ライトロード・ハンター ライコウ》ですが、公式のツイートによりエラッタがなされていることが判明しました。

今回はこのエラッタで何が変わるのかを解説していきます。

エラッタされた箇所は

まず《ライトロード・ハンター ライコウ》のエラッタ前のテキストとエラッタ後のテキストを比較してみましょう。

エラッタ前

リバース:フィールド上のカード1枚を選択して破壊できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

エラッタ後

①:このカードがリバースした場合に発動する。
フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

9期テキストに刷新されたのはさておき、何かが大きく変わっています。どこでしょうか?

それは「1枚を選択して破壊できる」が「1枚を選んで破壊できる」に変わっている所です。
ここが変わっている事で以下の事が変わります。

今回のエラッタによる影響

発動時に対象を取らなくなる

遊戯王では慣例的に「選択して」とテキストに書かれている場合、効果発動時にどのカードを対象とするか宣言する必要があります。
これを「対象を取る効果」と呼んでいます。
対象を取る効果は「○○は××を効果の対象にできない。」の効果によって妨害されてしまいます。
最近のカードで言えば《十二獣ハマーコング》の②の効果がこの対象を取る効果を妨害できます。

遊戯王カード MACR-JP047 十二獣ハマーコング ノーマル 遊☆戯☆王ARC-V [マキシマム・クライシス]

《十二獣ハマーコング》
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×3体以上
「十二獣ハマーコング」は1ターンに1度、同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
①:このカードの攻撃力・守備力は、このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
②:X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はこのカード以外のフィールドの「十二獣」モンスターを効果の対象にできない。
③:自分・相手のエンドフェイズに発動する。
このカードのX素材を1つ取り除く。

しかし、「選んで」とテキストに書かれている場合、効果発動時にどのカードを対象にするか宣言しません。
効果処理中にどのカードを対象として処理するか選ぶことができます。
これを「対象を取らない効果」と呼んでいます。
対象を取らない効果で有名なカードと言えば《氷結界の龍 トリシューラ》が挙げられます。

遊戯王カード TRC1-JP030 氷結界の龍 トリシューラ(シークレットレア)遊戯王アーク・ファイブ [THE RARITY COLLECTION]

《氷結界の龍 トリシューラ》
シンクロ・効果モンスター
星9/水属性/ドラゴン族/攻2700/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター2体以上
①:このカードがS召喚に成功した時に発動できる。
相手の手札・フィールド・墓地のカードをそれぞれ1枚まで選んで除外できる。

基本的に対象を取らない効果の方が上位として扱われます。
下手に対象を取ってしまうと、効果処理時に対象がいなくなった時に効果が処理されなくなることがあるからです。

今回の《ライトロード・ハンター ライコウ》のエラッタは「対象を取る効果」から「対象を取らない効果」に強化させるものです。
しかし、今回のエラッタの影響はこれだけではありません。

発動時に破壊するかどうか未確定になった

これを言われて何が変わるのかピンと来る人は少ないでしょう。
「対象を取らない効果は効果処理時にどのカードを対象として処理するかを選べる」と前述しましたが、《ライトロード・ハンター ライコウ》の場合、破壊効果は任意になっています。
もう一度エラッタ後のテキストを見てみましょう。

①:このカードがリバースした場合に発動する。
フィールドのカード1枚を選んで破壊できる。
自分のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

この書き方だと墓地送りの効果は強制で処理されますが、破壊効果は効果処理時にするかどうかを選ぶことまでできます。
これがどのような影響を与えるかというと、発動時に破壊するかどうか未確定な為、《スターダスト・ドラゴン》のような「カードを破壊する効果を無効にする」効果で止めることができなくなります。

  • 遊戯王カード GP16-JP009 スターダスト・ドラゴン ゴールドシークレットレア 遊戯王アーク・ファイブ [GOLD PACK 2016]

《スターダスト・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
②:このカードの①の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。
その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

最近の流行だと《我が身を盾に》も《スターダスト・ドラゴン》と類似効果を持っています。
(そもそも《我が身を盾に》はダメージステップに発動できないので《ライトロード・ハンター ライコウ》とはあまり関係無いですが)

このようにたった一言、しかも同じ意味の単語が置き換わっただけでこれだけ処理が異なるのです。
この言葉の使い分けの理由は今でもよく分かっていません。パーフェクトルールブック2016ですら言及していません。
遊戯王OCGのルール世界は奥深いです。

Q&A

また、Twitterの私のネタツイートに対してコメントが沢山寄せられたのでせっかくなのでこの場で回答しておきます。

Q:リバースモンスターじゃなくなってる?
A:いいえ、リバースモンスターであることは変わっていません。9期以降はリバースモンスターは効果テキストの欄ではなく、種族の欄に「リバース」と書かれるようになりました。

Q:任意から強制になった?
A:エラッタ前から破壊効果は任意で、墓地送り効果は強制です。

Q:リバース効果からリバースした時に誘発する効果に変わった?
A:リバース効果という分類はマスタールール2までに存在した効果分類で、現存する全てのリバースモンスターの効果は既に「リバースした場合に発動する誘発効果」に分類されています。

しかしなんで今さら《ライトロード・ハンター ライコウ》を…と思ったら答えは4月発売の新弾のカードにありました。


2 件のコメント

  1. 壱弐参 返信

    これたぶんですけど破壊とデッキ送り同時になってません?

  2. 名無しのスターライト 返信

    本当だ!リバースモンスターって種族欄に記載されている!知らなかった……。

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