エクストラデッキからモンスターを特殊召喚できる効果とできない効果

CPF1で発売された《No.24 竜血鬼ドラギュラス》ですが、こんな裁定が下されたと話題を呼んでいます。

《No.24 竜血鬼ドラギュラス》

遊戯王カード CPF1-JP022 No.24 竜血鬼ドラギュラス(スーパーレア)遊戯王アーク・ファイブ [閃光の決闘者編]

エクシーズ・効果モンスター
ランク6/闇属性/幻竜族/攻2400/守2800
レベル6モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、エクストラデッキから特殊召喚された表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
このカードを裏側守備表示で特殊召喚する。
(3):このカードがリバースした場合に発動する。フィールドのカード1枚を選んで墓地へ送る。

《スターダスト・ウォリアー》

遊戯王 スターダスト・ウォリアー(ウルトラレア) / シンクロン・エクストリーム(SD28) / シングルカード

シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/戦士族/攻3000/守2500
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
(1):相手がモンスターを特殊召喚する際に、このカードをリリースして発動できる。
それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。
その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。
(3):戦闘または相手の効果で表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。
エクストラデッキからレベル8以下の「ウォリアー」Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

Q:『表側表示で存在する《スターダスト・ウォリアー》が相手の《強制脱出装置》の効果でエクストラデッキに戻る場合、《スターダスト・ウォリアー》の効果を発動する事ができる』という回答と『《No.24 竜血鬼ドラギュラス》が相手の《強制脱出装置》の効果でエクストラデッキに戻った時、《No.24 竜血鬼ドラギュラス》の効果を発動する事ができない』という回答が出ています。
《スターダスト・ウォリアー》と《No.24 竜血鬼ドラギュラス》の発動条件は同じですが、どのような違いがあるのでしょうか?
A:遊戯王OCGのカードの効果処理につきましては、一部が同じ表記という事で全てが同じ処理にはなりません。
なお、挙げていただいた通り、《No.24 竜血鬼ドラギュラス》と《スターダスト・ウォリアー》の効果処理は異なりますが、どの部分に違いがあるか等の詳細な理由につきましては、当事務局にもご案内できる情報を持ち合わせてないため、お伝えできません。(16/05/15)

遊戯王カードwikiより引用

長ったらしくて読む気も無くすような文ですが簡単に解釈すると

Q:《スターダスト・ウォリアー》と《No.24 竜血鬼ドラギュラス》は同じ発同条件に見えるけど裁定異なるのはどうしてなんですか?
A:カードが違うからです。どうしてかは資料が無いので説明できません。テヘペロ

ということです。
今回はこの問題を解き明かしていこうと思います。

発動条件は?

まずは発動条件です。
「表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。」
この部分は基本的に《スターダスト・ウォリアー》と同じで戦闘破壊が含まれるかの違いでしかありません。
よって発動条件だけで言えば、《No.24 竜血鬼ドラギュラス》は《強制脱出装置》で戻された場合でも効果を発動できます。

問題は効果処理

問題は効果処理です。

《スターダスト・ウォリアー》
エクストラデッキからレベル8以下の「ウォリアー」Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

《No.24 竜血鬼ドラギュラス》
このカードを裏側守備表示で特殊召喚する。

この効果処理に一体どんな違いがあるのでしょうか?
とにかく目につく所から考察を深めていきましょう。

「このカードを」問題

まず疑問になるのは《No.24 竜血鬼ドラギュラス》の「このカードを」という記述です。

今回の場合で言えば
エクストラデッキという非公開領域に移動した場合、「このカードを」というテキストは有効となり得るのか?
という疑問です。

この疑問は次のカードが答えてくれます。

《霞の谷の雷鳥》

遊戯王 デュエルターミナル 【霞の谷の雷鳥】 DTC1-JP004-N ≪クロニクルI 覚醒の章≫

フィールド上に表側表示で存在するこのカードが手札に戻った時、 このカードを自分フィールド上に特殊召喚する。

このカードはいったん手札という非公開領域に移動しても「このカードを」という指定で特殊召喚ができます
よって、《No.24 竜血鬼ドラギュラス》の「このカードを」という指定は有効だと考えられます。

「エクストラデッキから」問題

次に問題となるのは「エクストラデッキから」と書かれているかどうかです。
遊戯王において「エクストラデッキから」と書かれているかは重要なことになります。

これに関しては次のカードの裁定が教えてくれます。

《連鎖除外》

【 遊戯王 カード 】 《 連鎖除外 》(ノーマル)【海皇の咆哮】sd23-jp038

攻撃力1000以下のモンスターが 召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。 その攻撃力1000以下のモンスターをゲームから除外し、 さらに除外したカードと同名カードを相手の手札・デッキから全て除外する。

Q:融合モンスター・シンクロモンスター・エクシーズモンスターの特殊召喚に対し発動した場合エクストラデッキのカードを除外しますか?
A:発動して、そのモンスターを除外する事はできますが、エクストラデッキの同名カードは除外されません。(14/04/03)

このように「エクストラデッキから」とテキストに書かれていないカードは基本的にエクストラデッキに干渉することはできません。
一時期この《連鎖除外》がエクストラデッキのシンクロモンスターを除外できるかどうかで一悶着があった懐かしい時代もありました。

しかし《連鎖除外》ではパッときません。もっと状況が近い証拠が必要です。
ここで重要となるのは次の裁定です。

《No.62 銀河眼の光子竜皇》

遊戯王 PRIO-JP040-UL 《No.62 銀河眼の光子竜皇》 Ultra

「銀河眼の光子竜」を素材としているこのカードが 相手の効果によって破壊された場合に発動できる。 発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に このカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。

Q:《銀河眼の光子竜》を素材としている裏側守備表示のこのカードが《ミスティック・ソードマン LV6》の効果で破壊され、エクストラデッキに戻されました。
特殊召喚する効果を発動できますか?
A:いいえ、できません。(16/05/18)

この裁定が示唆するのは、

  1. 「エクストラデッキから」と書かれていないのでエクストラデッキから特殊召喚することができない。
  2. エクストラデッキに戻った時点で「《銀河眼の光子竜》を素材としていた」という情報が消えたので発動条件を満たさない。

のどちらか、またはその両方です。(Wikiの方には2が理由として記載されていますが、2016年5月18日現在では「発動できない」以上の案内はされません)

さらにもう一つ「エクストラデッキから」と書かれていないことによってエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない例として

《アルカナフォースVII-THE CHARIOT》

遊戯王カード 【 アルカナフォースVII-THE CHARIOT 】 LODT-JP013-N 《 ライト・オブ・ディストラクション 》

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。

Q:相手のペンデュラムモンスターを戦闘によって破壊し、エクストラデッキに表側表示で戻った場合でも発動する事が可能ですか?
A:いいえ、発動できません。(16/05/18)

この例が挙げられます。

しかし、これらの例は《No.24 竜血鬼ドラギュラス》の例と完全に一致する訳でも無いので、憶測の域を超えることはできません。
《No.62 銀河眼の光子竜皇》が状況としては一番近いのですが、「《銀河眼の光子竜》を素材とした」というように特殊な条件が重なっているため、断言は難しいというのが真っ当な所でしょう。

結局のところ、現在のカードプールで《No.24 竜血鬼ドラギュラス》+《強制脱出装置》の状況を完全再現する状況を私は考案することができませんでした。(考えついたという人はご一報ください。。)

結論

結論としては

「決定的な事は言えないが、OCG事務局がそう言っている以上《強制脱出装置》で戻された《No.24 竜血鬼ドラギュラス》は特殊召喚できない。
現状、可能性が一番高いのは「エクストラデッキから」と場所を指定されていないから。」

という事になります。(私個人の考えです)

しかし「調整中」ではなく、裁定が出たということは必ず理由があるということです。
いつか説明がなされるまで辛抱強く待ちましょう。。

遊戯王のルールの闇はZEXAL時代に存在しなかったはずの幻竜族のナンバーズモンスターが出る闇よりも深いのです…


1 件のコメント

  1. 遊戯王ハック 返信

    とても良い考察でしびれました

    プライム等の裁定を見る限り、原則としてエクストラは非干渉地帯であることが伺えます。だとすると「エクストラデッキから」がないカードについてはエクストラから出せない、という考え方がしっくりきます。

    とても参考になりました。ありがとうございます。

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