これぞ正統派インフレ(?) コズミック・ブレイザー・ドラゴンのテキストの強さ ~「コスト」による「帰還」~

2017年2月11日に発売の「20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE」に新たに収録された《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》。
原作では《シューティング・クェーサー・ドラゴン》よりも下位の存在として扱われていますが、発売時期が大幅に後になるOCGでは決して下位互換というような性能にはなっていません。
それどころかOCGの歴史に名を残すような凄まじいテキストを引っ提げてやってきました。
今回はその《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》のテキストについて解説していきます。

  • 遊戯王 / コズミック・ブレイザー・ドラゴン(シークレットパラレルレア) / 20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE / 20AP-JP051

《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》
シンクロ・効果モンスター
星12/風属性/ドラゴン族/攻4000/守4000
Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):フィールドのこのカードをエンドフェイズまで除外して以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。

恐ろしいのは「コスト」

《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》で特筆すべき効果は①の効果のコストです。

フィールドのこのカードをエンドフェイズまで除外して以下の効果から1つを選択して発動できる。

このテキストが意味するところはつまり、①の効果を発動するために除外したこのカードは、《神の通告》等で①の効果を無効にされてもエンドフェイズに戻ってくるということです。
これは今までにない処理で、コストで帰還まで定められた現状唯一のカードです。

  • UR◇シューティング・スター・ドラゴン(STBL-JP040

自身を除外するカードは同列の《シューティング・スター・ドラゴン》だけでなく、《ドリル・ウォリアー》や《ヴェルズ・サンダーバード》等がありました。
いずれも効果が通らないと除外されなかったり、特殊召喚で帰還だったり、誘発効果でチェーンブロックを作って帰還といった様な手段を取っていましたが、
《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》はついにコストの処理で戻ってくるようになってしまいました。

この方法は効果処理でもなく、特殊召喚でもないので、《外神アザトート》や《虚無空間》の効果が適用されていても難なく帰還できます。
ある意味、帰還方法の終着点とも言えるでしょう。

4000打点を退ける為に手段を講じて、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》の効果発動を促して《神の通告》でトドメ…ということが叶わないため、今まで以上に鬱陶しいモンスターになります。
例えばこちらに《激流葬》と《神の通告》があって相手に《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》がいた場合、
こちらの《激流葬》の発動にチェーンして相手は《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》の効果を発動します。
それに対してこちらが《神の通告》を発動すると、《激流葬》は有効になりますが、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》が素知らぬ顔でエンドフェイズに帰還してきます。
プレイヤーが死ななければ《神の忠告》より強力な効果を内包する4000打点が毎ターン居座り続けるのです。

《神の忠告》より強い無効効果

  • 遊戯王 NECH-JP079-SR 《神の忠告》 Super

《神の忠告》
カウンター罠
(1):自分の魔法&罠ゾーンにセットされているカードがこのカードのみの場合、3000LPを払って発動できる。
●モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にして破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

先程「《神の忠告》より強力な効果を内包する」と言いましたが、どの辺りが《神の忠告》より強いのかというと、この部分です。

《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》(抜粋)
●相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

そう、このドラゴン、《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》と同じくちゃっかり「効果の発動」まで無効にできてしまうのです。
《神の忠告》はカードの発動しか止められませんでしたが《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》はできます。

「カードの発動」と「効果の発動」の違いが分からない人向けに例を挙げて説明します。

《ブレイクスルー・スキル》
通常罠
(1):相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
(2):自分ターンに墓地のこのカードを除外し、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

例えば、《ブレイクスルー・スキル》を裏側から表側にしての①の効果を発動する時、「カードの発動」と「効果の発動」を行います。
これは「カードの発動」をしているので、《神の忠告》で無効にする事が出来ます。
しかし、《ブレイクスルー・スキル》の②の効果を使用する時は「カードの発動」はなく、「効果の発動」のみ行う事になります。
そうなると《神の忠告》では止めることが出来ません。「効果の発動」には対応できていないからです。

つまり、《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》のこの効果は《神の忠告》では無効にできない《ブレイクスルー・スキル》の②の効果まで無効にする事ができるのです。

ちょっとした穴が…

一見完璧な妨害効果を有している様に見える《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》ですが、ちょっとした穴があります。
それはこの部分です。

「●相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。」

この「○○し、その後☆☆する。」というテキストは○○が達成できない場合、☆☆まで処理されないということです。
つまり、攻撃しているモンスターの攻撃を何らかの理由で止められなかった場合(例えば《月の書》で裏側守備表示になり、攻撃モンスターではなくする等)は、
バトルフェイズを終了することができなくなります。

  • 【シングルカード】SRTR)ヴァルキュルスの影霊衣 儀式 スーパーレア SPTR-JP017

影霊衣環境を渡り歩いたプレイヤーなら、《ヴァルキュルスの影霊衣》で同じ事態になった事もあるのではないでしょうか。
他の無効効果が果てしなく強いのであまり気にならない点ではあるかもしれませんが、現環境では《十二獣ヴァイパー》のようなカードもいるので重要なファクターになることもあるかもしれません。

以上が《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》のカード解説になります。
先に言った通り、原作では《シューティング・クェーサー・ドラゴン》の下位にあたる存在ですが、この通りOCGでは双肩を並べる存在になっているので、活躍に期待できると言えるでしょう。


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